カメラを何に向けるか
万華鏡で結果を決めるのは設定ではなく素材です。同じ設定でものっぺりした壁に向ければ退屈な円盤にしかなりませんが、花びらに向ければステンドグラスのような画面になります。うまくいく素材には共通点が三つあります。輪郭がはっきりしていること、色が分かれていること、そして少しの不揃いさです。
屋外で
葉脈、枯れ枝、苔、砂利、貝殻、花びらは最も安定した素材です。とくに水が優秀で、水たまりの映り込みは水面が揺れるだけで模様が勝手に動きます。木漏れ日は明るい粒になり、模様の中心に光の核をつくってくれます。
街で
ネオンの看板、濡れたアスファルトに映るヘッドライト、ショーウィンドウ、錆びた金属、グラフィティ、レンガの目地。街でいちばん収穫の多い素材群です。夜は光源をあえて画面に入れると、模様の中に燃えるような核が残ります。歩きながら撮るのも有効で、素材が変わり続けるぶん模様がひとりでに流れます。
家の中で
キッチンは小さなスタジオです。切った柑橘、スパイス、炭酸水、くしゃくしゃのアルミホイル、グラスの縁。布地、ラグの柄、本の背表紙、石けんの泡、すりガラスもよく効きます。色付きのグラス越しに懐中電灯を当てると、自作とは思えないほど濃厚な素材になります。
よくある質問
暗い場所でも使えますか?
使えますが模様が灰色に沈みます。ろうそく、スマホのライト、街灯など小さな光源を画面に入れると、暗さが逆に武器になります。
どのくらい近づけばよいですか?
スマホがピントを合わせられるいちばん近い距離が基本的にベストです。近づくほど素材が大きくなり、模様は抽象的になります。
人の顔を素材にしてもよいですか?
できますが、多くの場合落ち着かない絵になります。髪、まつげ、色のある服のディテールのほうがずっときれいです。
模様にカラーフィルターを加えるにはどうすればいいですか?
色相シフトや彩度、コントラストといった鏡映前の調整は、反射する前の元映像に適用されるので、フィルターは反射後の模様全体に反映されます。
同じ被写体から違う模様を作るには?
被写体はそのままにして、セグメント数やミラーモード、回転角度を変えるだけで構いません。わずかな調整でもまったく違う模様になります。
カメラを万華鏡に。 PATTERN は画面中央の小さな「核」の四角から、生きたようになめらかな対称模様をつくります。写真も動画も端末内に保存され、外には出ません。
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